奴隷商人アリの恐怖 | Kurzgesagt

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転写

奴隷狩りの国の攻撃で 全ては変わった

かつて繁栄していた国は 今や支配下にある

奴隷は新たな主人に仕え

次の犠牲者に 取って代わられるまで働き続ける

それはこうして始まった…

アリの世界の戦争は 毎日幾多の命を奪っている

だがこの世界は 正攻法だけが唯一ではない

約50種のアリが極端な分業である 「奴隷制」を実践している

その起源は不明だが ある種のアリはこれを完成させた

その中でも最も強烈な サムライアリ属を紹介しよう

サムライアリは一般に体長4~10ミリ 色は茶や黒で、鎌状の大顎をもつ

彼女らは奴隷制に特化したため 自らの世話をする能力も失った

掃除も巣作りも子供の世話も なにもしない

彼女らがするのは襲撃だけだ

奴隷は彼らの国の80~90%を占め

数百匹のサムライアリと1匹の女王が 数千の奴隷を使役する

彼女らについて知っていることを 壮大に要約し、単純化して話そう

詳細は概要欄を参照してほしい

では、自然の残酷さを 目の当たりにしよう

襲撃

全ては穏やかな夏の朝 日の差す野原から始まる

ここには1万を超える ヤマアリ属がおり

サムライアリとは親戚だが 地中に営巣し繁栄していた

彼らは遺伝的な多様性をもち よき戦士や建築師、牧夫もいる

森の害虫を狩るので 人に歓迎されることもしばしばだ

だがサムライアリの斥候に気づいたものはおらず 斥候は立ち去った

襲撃は昼過ぎに始まる

斥候は餌食を見つける任務を果たし

不規則な踊りで フェロモンを撒き散らし

襲撃隊が結成されるよう 仲間を駆り立てた

10メートルにも及ぶ 戦列が動き出す

サムライアリがヤマアリの巣を見つけると すぐに攻撃が始まった

戦士は後続のために 入口を掘り起こし瓦礫を片付ける

それが終わると同時に 数百の戦士が中に殺到した

守備側は襲撃側よりも数が多く 酸を放つ手強い戦士たちだ

だが効果的な反撃どころか 混乱し散り散りになってしまう

サムライアリは守備側の 酸に対し抵抗力があり

守備が結成されていても 大顎で殺してしまう

なぜサムライアリの攻撃は そう効果的なのか

考えられる一つが 「化学戦」だ

武力に頼るのではなく フェロモンで守備側をパニックにし

組織的な防衛力を奪うのだ

襲撃側はこの激戦で 犠牲以外に得るものはない

しかも実際は犠牲側の生存を望み 数週間後に再び襲撃することもある

襲撃側は巣の奥深くに侵入し 最も貴重な財産を探す

ヤマアリの赤ちゃんだ

次世代を担う幼いヤマアリを 捕まえて巣から運び出した

この襲撃だけで数百が誘拐された

まあ、その殆どが

不運な数匹は おやつとなった

生き残りは奴隷になる運命だ

襲撃は1時間でやみ ヤマアリは回復にあたる

アリの戦略は つまり数を増やすことなのだ

それなりの大きさの巣であれば 襲撃で数千が誘拐されても生き残れる

だが今回はこの襲撃のさなか さらに不吉なことがおきたのだ

それは後で話すとして サムライアリはヤマアリをどう奴隷としたのか

奴隷を洗脳する方法

アリは1億年以上前に 地球をほぼ制覇した

その秘訣は化学的な方法を用い 社会性を身につけたことだ

化学的な合図によって彼らは 今何が必要で何をすべきかがわかる

今重要なことは 敵味方の識別もできることだ

奴隷を作るアリは 他のアリに比べ社会性が低い

ある種は意思疎通のための遺伝子を 多く見逃しており

ある意味、会話が苦手なのだ

サムライアリの祖先は他のアリを誘拐するため

共同作業のような能力を 失ったのかもしれない

ヤマアリの子が 拉致されてくると

すぐサムライアリのフェロモンに覆われる

アヒルの子と同じように 化学的刷り込みを受けるのだ

新しい奴隷は 巣の一員のように振る舞い

無条件に働き始める 巣を掃除し、次世代の奴隷と主人の世話をし

食料を狩り、口移しで食べ物を与える

この洗脳は他所のヤマアリに出会うと 敵として扱うほどだ

ある意味彼らは進んで奉仕し 自由も望まないので真の奴隷ではない

暴力的な養子縁組のようなもので それも良いとは言えないが

またヤマアリは数ヶ月の寿命なので 新しい犠牲者は常に必要だ

生き残りのため サムライアリは簒奪をやめられない

新しい巣の作り方

どう新しい巣を立ち上げるのか

結局、彼女らは働かないので 女王は奴隷無しで巣を作れない

だがどうやって奴隷を得るのか

主に2つの戦略がある

より危険なものは 襲撃のさなかに行われる

若い女王は 静かに襲撃隊の後を追い

侵略の隙を突いて ヤマアリの女王を殺し巣を乗っ取る

だがその勝利も 束の間かもしれない

サムライアリは狩り場の 同族をゆるさない

競合との争いは激しく 壊滅させることもある

ゆえにこの戦略は成功することもあるが かなり危険である

他の若い女王は別の戦略を取った

彼女は故郷から離れたヤマアリの巣を探し 単独で巣を襲撃する

止めようとするアリを押しのけて侵入し

強力な鎮静フェロモンを放ち 守備を追い払う

巣の奥深くにいるヤマアリの女王を 探す時間はわずかしか無い

標的を見つけると 二人は死闘を繰り広げた

だがサムライアリの 大顎は鋭い

戦いは30分にも及び とうとう決着がついた

決闘のあと、彼女はヤマアリの女王を舐め そのフェロモンをまとう

この儀式が終わると ヤマアリの働きアリが近づいた

匂いにつられ 忠誠を誓うがごとく

新たな支配者を世話するのだ

だがまだ終わってない これらの巣は他にも女王がいて

それらをすべて倒す必要があるが

他の守備隊に引き裂かれたり 王族同士の戦いで敗れることも多い

だが全ての女王を倒せば 巣を乗っ取り

奴隷は簒奪者である 新しい女王に仕え始める

彼女は卵を生み始め それらを奴隷が世話し

すぐに近隣のヤマアリを 襲い始める

人間たちが何をしていようと アリの世界の争いは荒々しく

恐ろしい戦略で 毎日膨大な数の戦いがおきているのだ

サムライアリは簒奪を続けるだろう やめれば命がないからだ

そしてアリの世界では 諦めるという言葉はないのだ

これからもアリを紹介していきます

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