宇宙を破壊する最も効率的な方法は、誤った真空です。 | Kurzgesagt

🎁Amazon Prime 📖Kindle Unlimited 🎧Audible Plus 🎵Amazon Music Unlimited 🌿iHerb 💰Binance

ビデオ

転写

もしも私たちのこの宇宙が

自身を崩壊させるボタンがあったとしたら

どうだろう

綺麗に効率よく取り除いていくのだ

どんな物理的な個体も残さず

存在できなくなるだろう

そして生命も存在できなくなるとしたら

永久に

究極にエコロジーな最後-

真空崩壊だ

私たちのこの宇宙の自壊を

説明するには

二つの原則を知る必要がある

1エネルギーレベル

物理の核となる考え方は

全ての物はエネルギーレベルがあるというものだ

高いレベルにあるものは、たくさんのエネルギーを内包している

例えば、木材は高いレベルの状態だ

ひとたび火をつけられると

分子結合にたくわえていた化学エネルギーを放出し

熱へと変わっていく

残された灰は

木材だったときより低いエネルギーレベルしかない

2安定性

この宇宙の物は全て、基底状態に向かおうとする

それはつまり、完全に安定した状態で

可能な限りエネルギーが少ない状態だ

たとえば、丘の上におかれたボールは不安定だ

それにたくさんの潜在エネルギーを抱えている

手を出してやれば、谷に向かって転がりおちていくだろう

その間に潜在エネルギーは失われていく

そしてこうなればボールは基底状態で安定する

こんな風に残されていくのだ

この宇宙の全てのものは

この二つの原理に従っている

もし大きなエネルギーを抱えた何かがあれば

それは不安定で、放出したがっている

安定したいからだ

そして基底状態へと向かっていく

これは全てのシステムでの真実だ

たとえ量子力学のような

奇妙な世界でさえも

もし私たちの現代物理学の考え方が正しいのだとしたら

宇宙は量子場という特性をもっている

私たちはこれについて別の動画で詳細に説明している

この動画では、量子場を

宇宙の法則としてイメージしている

量子たちは素粒子でどう振る舞うか

どう繋がるかを会話している

この宇宙の全てのモノのと同じように

量子たちは可能な限り最も低いエネルギー状態になろうとしている

この状態は真空状態と呼ばれている

これは宇宙の真空とは

無関係だ

科学者たちの名前の付け方がよくなかったから

単にそう呼ばれているだけだ

私たちが真空状態とよぶ状況に

量子たちが向かっていったとき、たぶん一人だけ除かれたモノがいる

それはヒッグス場かもしれない

ヒッグス場は安定しないが準安定的だ

曖昧な言い方になってしまうが

安定しているかのようにふるまっていて、でも本当は違う

それは偽の真空だといえるだろう

ヒッグス場は素粒子に

かたまりを与える役目を担っている

この宇宙のほとんど全てのものの

相互関係のルールだ

もしヒッグス場が偽の真空ではなくなったら何がおこるだろう

谷のボールのことを考えてみよう

このボールがヒッグス場だ

その谷は、ヒッグス場にとって最もエネルギーが低い状態ではないかもしれない

より深い谷があったとして、ボールはそこに行きたがっている

ということはヒッグス場は大量の潜在エネルギーを持っているということで

解放されるときを待っている

ヒッグス場は木片のようなものかもしれない

ただしガソリンに浸りきっていて

宇宙に火がつくのを待っているのだ

トンネル効果のような意図しない火花で

ヒッグス場の潜在エネルギーが

解放されるのかもしれない

これはいつでも起こりうるし

警告もまったくない

もし宇宙で何かの拍子におこれば

いわゆる真空崩壊が始まってしまい

もはや戻ることは出来ない

ヒッグス場がより低いエネルギー状態に

崩壊が始まるとき

莫大な量の潜在エネルギーが

解放される

このエネルギーは障壁をのりこえて

宇宙全体に押し出され

より多くの潜在エネルギーを解放させる

新しく安定したヒッグス場の領域

あるいは真の真空は

光のスピードで全方向に成長を始める

ガソリンの海のようなものを想像してみよう

宇宙全体のサイズが火の海になるのだ

この領域は、触れようとするもの全てを

むさぼり食うエネルギーの殻で

覆われている

触ったものはなんであろうが

存在そのものが消し飛ばされてしまう

このバブルは永遠に広がりつづけるだろう

この宇宙を自身で消し去ってしまうまで

警戒することは全くできない

あまりにも速すぎるからだ

しかし、いずれにしても我々にできることは何も無い

私たちの破壊は即座におこる

瞬間のほんのひとかけらの間にだ

地球は消え去るだろう

だが実際はより悪いことになる

もしヒッグス場の

エネルギーレベルが変わったら

全ての物理学が変わってしまう

真の真空の領域では

物理学の標準モデルは投げ捨てられ

異なる物理学がとってかわる

我々はそれがどんなものかわからない

どのように基本素粒子が振る舞い

どうやって原子がお互いを結びつけるのか

どうやって化学反応が起こるのか

真空崩壊はただ生命を破壊するだけではないだろう

それは化学そのものを崩壊させ

私たちの知っている生命が不可能なものにしてしまう

単純に言って、真空崩壊の領域のなかでは

何がどうなってしまうのかわからない

それは今現在の世界にとっての影の部分かもしれないし

そうじゃないかもしれない

何もわからないのだ

もし真空崩壊がひとたびおこれば

その見通しはまったくもって酷いものだ

わずかにでも君が心配に感じているとしたら

恐れる必要はない

現時点で

現在の素粒子物理学の理解にもとづくと

偽の真空は間違っているだろうと推測されている

それは大陸を計る為に

定規を使うようなものだ

もちろんできないことはないだろうが

最後まで上手くはできないだろう

今のところ、誰も真空崩壊が

現実のものとは誰も言えない

単なる恐怖の作り話かも

しかし一つか、あるいはいくつかの死の領域が

既に広がり始めている可能性もある

宇宙は広大だ

それらは数十億年もかかって

私たちに届いていないだけかもしれない

あまりにも十分遠すぎるのであれば

私たちに到達できないのかもしれない

なぜなら宇宙は広がりつづけているからだ

光の速さは宇宙の規模で考えたら

十分には速くない

だから真空崩壊は

驚くほど恐ろしいかもしれないが

今のところはもっと恐れるものが

他にあると考えるべきだ

真空崩壊に比べれば

私たちには準備すべき課題が

たくさんあるのだから

この一本の動画つくるのに

数百時間の労力がかかっています

私たちは支援を求めています

より詳細なことを知りたい場合は

説明文を読んで下さい

私たちの助けになります

私たちはここ何ヶ月か

宇宙を破壊しようとしました

もし宇宙運命の日のシナリオに

コメントがある方は教えて

是非補足してください

英字幕 Amara.org community