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転写
いつの日か宇宙は死ぬ
どのように死ぬのだろうか
永遠に死ぬのか なぜわかるのか
まず 宇宙は膨張している
その膨張率も加速的
ダークエネルギーが原因だ
この奇妙な現象が
宇宙に浸透しているらしい
理解しやすくするために
ボールを空に投げてみよう
ボールを空に投げると 戻ってくる
だが加速的に膨張している宇宙では
ボールは上がったまま
どんどん速くなっていく
なぜそうなるのかは謎だ
これをダークエネルギーと呼んだ
アインシュタインは認めなかったが
今の天文学者は妥当だと考えている
問題は 非常に理論的だが
結局は謎が多いということ
だがここから 終末の
3つのシナリオが導かれる
その1 ビッグリップ
誕生以来 宇宙は膨張し続け
新しい空間が均等に作られてきた
空間は銀河間の距離を広げている
銀河でも空間は生まれるが
重力が銀河を維持している
空間の膨張が加速していき
重力を凌駕すると
維持するのが不可能になる
結果 ビッグリップとなる
まず 銀河のような大きな構造が崩れ
個々の星となって散らばる
次に 大きな恒星や惑星が死ぬ
重力が自身を支えられず
バラバラになる
最後に 膨張速度が光速を超えると
これにより原子が崩壊する
この状況になると
粒子同士は影響を与えられなくなる
無数の粒子が飛び交いつつ
お互い永遠に触れ合わない
奇妙な宇宙となる
何だか寂しい
その2 熱的死 または低温死
熱的死ではビッグリップと違い
原子はすぐには壊れないが
永遠の宇宙で 長い時間をかけて
放射線へと変換されていく
これはエントロピーの問題だ
エントロピーは常に増大する
ラテマキアートで考えよう
最初は高かった温度も
時間が経つと 室温と同じになる
宇宙もこれと同じ
宇宙が拡大していくほど
物質は散らばっていく
星が何世代も繰り返した後
星を形成する元となるガスは消え
宇宙は闇に包まれる
恒星の死後生じるブラックホールは
数兆年かけて衰退 蒸発する
ホーキング放射という現象だ
この過程が完了すると
後には 光子のガスや粒子が
自壊するまで残される
すべての活動はここで終わる
エントロピーは最大化され
宇宙は永遠に死ぬ
しかし理論上 もしかしたら
長い時間の後
エントロピーが減少する
トンネル効果によって
新たなビッグバンが起こる
その3
ビッグクランチとビッグバウンス
最も心踊るシナリオだ
ダークエネルギーが減っていくなら
いつか重力が最強になる
数兆年後 膨張率が下がり 止まると
今度は逆流を始める
銀河が溶け合って
宇宙は小さくなっていく
そして宇宙の温度は上がり
一気に熱くなる
やがては宇宙の背景放射が
星の表面よりも熱くなり
星は外側から壊される
宇宙が一点に集まる数分前
原子核が分離し 崩壊する
そして最後の瞬間の前には
ブラックホール同士が合体し
超巨大ブラックホールとなり
宇宙のすべてを食い尽くす
また ビッグバウンス理論は
この膨張と収縮は
無限に繰り返されると言う
それは素敵だ
宇宙の最後はどうなるのか?
今は熱的死説が有力らしい
でも 私たちとしては
宇宙がまた始まってほしいと思う
真相はわからない
なら 素敵な方を信じてもいいよね
ところで ツイッター始めたよ
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