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転写
すべての始まり ビッグバン
宇宙は突然始まり 無限ではない
20世紀半ばまで 科学者は
宇宙は無限だと考えていた
相対性理論で
重力に関する理解が深まり
ハッブルは事前の予測通り
銀河同士が離れていくのを発見した
1964年には 宇宙背景放射が発見され
他にも様々な証拠が見つかると
ビッグバン理論は確かな地位を得た
今 技術の進歩のおかげで
宇宙の構造の理解はより進んでいる
ハッブル宇宙望遠鏡は
宇宙の神秘を教えてくれる
では ビッグバンとは何か
一体何が起こったのか
それを見ていこう
まず よくある誤解を解こう
ビッグバンは爆発ではない
空間が一度に 急激に伸びたのだ
とても小さかった宇宙が
スイカ程度に大きくなった
広がったのは宇宙ではなく
空間だということに注意
宇宙に境界というものは存在せず
定義的に 宇宙に外側はないからだ
宇宙がすべて
さて 熱い所では
エネルギーは一瞬だけ
粒子になることがある
グルーオンやクォークが
作られては一瞬で消えていく
これらが様々に結合し
様々な結合体が生まれた
物質とエネルギーは異なるものだが
熱すぎると同じものになる
ここで物質が反物質に打ち勝ち
今存在する この物質世界が作られた
物質が反物質より
10億個につき1個多かったようだ
1つの巨大な力が分かれて
異なる法則に従う4つの力となった
宇宙が直径10億キロまで伸びると
圧力が下がった
するとクォークはそのまま固定され
今の形へ向かった
クォークは新しい粒子
陽子と中性子になった
組み合わせはたくさんあったが
安定して存在するものは少なかった
色々説明したが ここまで
始まりから1秒しか経っていない
宇宙が1兆キロになると
少し冷え 陽子と中性子がくっついて
最初の原子 水素になった
まるでとても熱いスープだ
無数の粒子とエネルギーが
100億度で存在した
次の数分間 急激に温度が下がると
原子核と電子が一緒になり
安定で中性な環境を作った
この時期を暗黒時代と言う
星がなく ガスも目に見えないからだ
見えないと言っても
目では見えないだけだが
ガスが集まって数百万年後
重力が力を持ち
星や銀河が形作られた
そして水素から発せられる放射線が
今日の宇宙に浸透し
可視光線となっている
宇宙に光が満ちたのだ
まだ話してないこともある
始まりの瞬間のことだ
ビッグバンとは定義したが
よくわかってはいない
ここでは人間の道具は壊れてしまう
時間が計算不能になるのだ
解明するには
相対性理論と量子論の統一が必要で
今 無数の科学者が研究中だ
他にも疑問は残っている
宇宙は以前も存在したのか
今の宇宙だけか
なぜビッグバンが起きたのか
未知の法則によって起きたのか
これはわかりそうにない
しかし 宇宙が今
ここにあることはわかる
そして粒子 銀河 星 地球
あなたが生まれた
私たちは死んだ星から作られた
宇宙の一部だ
人類の存在は
宇宙による実験かもしれない
私たちも実験を続けよう
疑問がなくなるまで
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