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転写
暴力 そして戦争
ISISの狂気は続き
ロシアはウクライナに侵攻
中東には今も紛争がある
気が滅入る?
でも待って 統計を見よう
戦争は少なくなっているし
世界人口は今が一番多い
歴史的には 今が一番平和なようだ
どういうことか
2014年 世界には4つの衝突があり
この1年で1万人が死んだ
他の地域でも小規模の紛争があり
それぞれ多くの人が死んだ
平和には遠いかもしれない
しかし 国同士の戦争はない
すべて内紛か 地域紛争だ
紛争は大きな混乱を招くが
国同士の戦争よりは 影響は少ない
国同士の戦争では 軍隊が出動し
国にある資源を使ったり
人口を投入できるからだ
では なぜ戦争は
紛争へと移行したのか
植民地政策と冷戦が関係している
冷戦が終わった時 国の戦争も消えた
だが独裁共産主義の解体は
独立国間の新たな緊張を生み
結果として紛争となった
また1945年には アフリカや
アジアやラテンアメリカが
植民地支配下に置かれたが
1990年までに すべての国が独立した
だが 今日の多国籍企業の行為は
植民地政策並にひどいように思える
コンゴを見てみよう
1885年 ベルギーの植民地として建国
国土はベルギーの80倍
現地人への暴力と
冷酷な経済搾取によって
1908年までに 人口は半減した
1000万人が処刑や飢餓により死んだ
ケガを負った人も多くいた
その後も経済搾取が最優先され
強制労働が終わったのは
支配が終わる1960年だった
そう遠くない過去だ
とてもひどい
だが植民地支配が終わったのは
たったの2世代前
今紛争が起きている地域は
60年前 植民地だった地域だ
良くなったこともある
昔 紛争は決着が付くまで続いたが
今ではそれは珍しく
交渉による決着は
10%から40%に急増した
他の国はどうか
なぜ国は戦争をやめたのか
4つの理由がある
1つは 民主化
民主主義は着実に発展した
民主国家同士は戦いづらい
20世紀に起きた戦争でも
民主国家同士は少なかった
2つに 国際化
戦争は 利益を得るには
良い手段ではなくなった
国際市場で買う方が
軍を動かすより安くなったのだ
相手は殺すより生かした方がお得
新しい概念の誕生である
3つに 戦争は前時代的すぎる
第一次世界大戦まで 戦争は
人間の宿命であり
外交目標達成のための
有力な道具と見られていた
今日 侵略は違法であるとされ
武装は 自衛のためか
国連安保理にのみ認められる
守られていないものの
堂々と反対を表明するのも難しい
また 国際司法裁判所など
新しい試みも生まれている
4つに 国境が確定したこと
第二次世界大戦後 国々は
国際的な国境の受け入れと
他国自主権の尊重を誓った
これは例外か それとも平和への道か
真相はまだわからない
一つ実例が必要だ
1世紀あたり平均
1つか2つの大戦争があり
今は先の大戦からまだ近い
次の75年 大戦争がなければ
人間性は変わったと言える
戦争はなくなるかも
確かに 紛争はまだあるが
全体的には良くなった
平和を訴えれば もっと良くなれる
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